「干し柿は薬」は本当なのか?
「干し柿は薬だ!」といって叩き売りをしている人を道端で見かけた。
このご時世の中、マスクをしておらずかなり挑戦的。
通り過ぎる人に向かってしきりに試食を勧めていて「このジジイ最強だな」と感じた。
極力、関わり合いにならないようにしたものの、気になるのは「干し柿は薬だ!」というフレーズ。
ちょっと気になったので調べてみた。
干し柿はたしかに薬だった
「干し柿が薬」という説は科学的、歴史的にも合っていた。
「柿が赤くなれば医者が青くなる」とも言われているらしい。
国会図書館が運営しているサイトによると、干し柿には以下の効能がある。
- 疲労回復の効果
- 下痢止め、便秘の解消などの整腸作用
- 血止め
- しもやけ、やけど、解熱などの薬として利用
日本では昔から保存が効き、消化がよく、甘さや栄養が濃縮された高カロリー食として好まれていた。その効能から「旅のお供」として持っていく人も多かったという。
干し柿の一般的なカロリーは100gあたり276kcal。
カロリーメイトが100gあたり500kcal。
柿1つ分の重さは200gくらいが平均なので、大体カロリーメイト1箱分のカロリーを持っていることになる。
干し柿の保存期間は常温保存で3日程度。
江戸から京都までの旅路は普通に歩くと2週間くらいかかるとのこと。
しかし、飛脚は3~4日で走ったというので、干し柿は飛脚の人の必須アイテムだったのかもしれない。
ちなみに、柿は干し柿にした途端「糖質が5倍くらいに跳ね上がる」らしいので、ダイエットには不向きとのこと。
たしかにドライフルーツってめちゃくちゃ甘くなるもんね。
でも、ジジイ。干し柿のたたき売りは控えようか
柿がメディスン的な役割を持つことはよく分かった。
でもね、ジジイよ。
荻窪のど真ん中でマスクも付けずに、通行人に試食を勧めるのはやめておこう。
こういうご時世だし、やっぱり道端で知らない人が作った野ざらしの干し柿を食うのは厳しいよ。
食って腹壊したりしても弁解の余地ないと思うもん。
柿は個人で食べておくからさ。